男性不妊
男性不妊(不育とも言います)とは、夫婦結婚同居生活2年以上で避妊せず、女性側に問題なく妊娠できないことを指します。
男性不妊の原因の代表的なものは、下記のようなものが挙げられます。
【1】 造成機能障害
【2】 精路通過障害
【3】 精子機能障害
【4】 性機能障害まずは、それぞれ、どのようなものなのかを説明していきましょう。
造成機能障害
造精機能障害は、精巣が十分な精子をつくり出せない状態のことです。不妊、男性因子の約8割~9割が造精機能障害といわれています。そのうち5割から7割は、突発性造精機能障害といって原因不明です。
乏精子症、無精子症、精子無力症、奇形精子症など、精子の異常により不妊となります。
成人してからの高熱は、造精機能障害の原因のひとつになります。
精路通過障害
精路通過障害は、精巣でつくられた精子が尿道まで輸送できない状態のことです。精管の一部が欠けるなどして、精子が通過できず無精子症になります。 不妊、男性因子の約1割が精路通過障害といわれています。
先天的な精管欠損症の他、手術の際に精管を切断したり、炎症の後遺症などで精路が塞がってしまったり、発育障害による閉塞が原因とされています。
精子機能障害
精嚢炎、前立腺炎、精巣上体炎、抗精子抗体などの免疫異常が含まれます。精子造成の機能自体に問題はありませんが、精子の機能が低下している場合をいいます。
・無精液症(精液が出ない状態)
・無精子症(精液中に精子が認められない)
・乏(ぼう)精子症(精液中の精子の数が少ない)
・精子無力症(精子の運動率が低い)
のいずれか又は複数です。少なくても2回以上の精液検査が望ましいです。
性機能障害
性機能障害には、勃起障害、逆行性射精、射精不能、早漏、高度の尿道下裂、性欲の低下などが含まれます。男性の性器は、交感神経、副交感神経(骨盤内臓神経)、及び体性神経(陰部神経)の支配を受けています。
精神的、感情的興奮や外陰部への刺激が中枢神経を介して勃起を誘発します(勃起神経)。
そして精液が後部尿道に排出され尿道圧が高まり、陰茎筋群の収縮がおこり精液が体外へ射出されます(射精機能)。多くの場合、心理的なストレスなどが原因となる為、メンタル面でのケアが重要と考えます。
男性不妊症の養生法
1.規則の正しい生活をし、十分な睡眠時間の確保 → 腎気と精気を守る
2.適度に運動をし、上手に気分転換する → 気血津液のめぐりを良くする
3.油っこいものや辛いものを控えめにする → 脾胃、肝胆、腎を守る
4.アルコールやたばこを控えめにする(やめるのが一番!) → 肝腎、肺を守る
5.新鮮な野菜を増やし、積極的に水分をとる → 津液を増やす
6.和食中心で、腹八分目、鶏肉や魚のスープを適量に摂取する → 気血津液、腎精を作る
7.性生活の節制 → 腎精を守る
8.熱い湯のお風呂は避け、ぬるま湯にする → 腎精を守る
9.適度にやさしい日光を浴びる → 全身の陽気を高める
中医学では、男性不妊は、先天体質・過労・ストレス・過剰な性交渉・飲酒・生活習慣異常・環境不良などにより、不妊を引き起こすと考えます。
また、中医学は西洋医学と併用し、それぞれの長所をいかした方法を講じることが出来ます。女性だけ、男性だけ、ではなくご夫婦揃ってからだ作りをしていく事が肝要です。
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