あせも・汗が原因の皮膚炎症は漢方で治そう
痒くて痒くてついかきこわしてしまうあせも。
あせもは汗腺のつまりが原因で発汗できずに、汗がたまってしまうために起こる皮膚疾患です。首、わきのした、ひじの裏、ひざの裏など、柔らかいところがあせものできやすいところです。
あせもと似ていますが、汗そのものに反応して起こる皮膚炎もあります。
この2つの皮膚トラブルについて、漢方ではどのように対応していくのかをみていきましょう。
そもそも汗の役割は?
汗腺から分泌される汗は、蒸発して身体の熱をうばうことで体温調節をしています。汗の成分の99%以上は水で、通常は無臭です。
日本人の汗腺はおよそ230万個ほどですが、汗腺は生活習慣などで機能低下しやすく、肌がしっとりとぬれたような感じになる汗が良い汗です。
玉のような汗はあまり上手な汗のかきかたではありません。部分的に汗腺が機能低下していて、正常な汗腺から汗が多くでるので大粒の玉のような汗になり、なかなか蒸発できないで身体の熱をうばうことがうまくできていません。
また、よく汗と一緒にナトリウムが排出されるといいますが、ナトリウムは汗を外に運ぶ仕事をしていますが、導管で再吸収されるため、本来外へはあまり排出されません。この導管で再吸収される機能が低下していると、体内のナトリウムが排出されやすくなり、強い疲労感また疲れやすいといった症状につながります。
あせもの予防生活養生法
まず、あせもになりやすい方は上手に汗をかけるようにしましょう。
機能低下した汗腺は、積極的に汗をかくと復活します。
目安は大体、一週間に3日くらいは汗をかくようにしましょう。運動なら1日20分くらい、お風呂が好きな方であれば半身浴や岩盤浴がおすすめ、また辛いものやすっぱいものを食べることでも汗をかくことが出来ます。
エアコンの多用は避け、汗をかいたらこまめにぬるま湯で洗い流しましょう。
特に乳幼児はこまめに沐浴をすることが大切です。
乳幼児も汗腺の数は大人とほぼ同じ、また新陳代謝が活発で体温調節のまだ未発達な乳幼児には、あせもができやすいのです。こまめに沐浴し、清潔な衣類に着替えさせてあげましょう。汗腺は生活習慣によって機能低下します。
冷たいものの食べ過ぎ飲み過ぎ、脂っこいもの、添加物の多い食事は控え、睡眠時間を確保できなくても質のよい睡眠をとるよう心がけましょう。
あせもと漢方薬
あせもは中医学(漢方)では、湿熱と考えるのが一般的です。
高温多湿の夏、熱の発散がうまく出来なくてあせもになります。つまり、熱を上手に発散できるようにすることがポイントです。
上に記した『あせもの予防生活養生法』を基本に、五行草(ごぎょうそう)や五涼華(ごりょうか)といったオリエンタルハーブティーをおすすめしています。
外用でも五行草は活用できますし、他には瑞花露(すいかろ)ローション・瑞花露(すいかろ)薬用スキンケアスプレーもおすすめです。
汗そのものに反応して起こる皮膚炎、汗アレルギー?
あせもが汗腺のつまりが原因で発汗できずに汗がたまってしまうために起こる皮膚疾患であるのに対し、汗そのものに反応して起こってしまう皮膚炎があります。
つまり、汗の成分が皮膚トラブルを招く汗アレルギーというわけです。
水ぶくれになったり、丘疹になったりしたら、汗アレルギー皮膚炎かもしれません。
皮膚科では、汗をかかないように、といわれる事もあるかも知れませんが、体温調節のために必要な汗ですから、汗をかいたらこまめにシャワー+着替えをするようにしましょう。
また、シャワーはこまめにして欲しいですが、その際、洗浄力の強い石鹸などで皮脂を落とし過ぎるのも良くありません。ぬるま湯でさっと汗を流し、皮膚本来のバリア機能を高めていきましょう。
さて、汗アレルギーの対応方法ですが、『あせもの予防生活養生法』を基本に、外用ではあせもの対応と同じように五行草(ごぎょうそう)や瑞花露(すいかろ)ローション・瑞花露(すいかろ)薬用スキンケアスプレーがおすすめです。内服では、ひとりひとりの体質や原因、環境によって違いますので、お気軽に仙臺薬局へご相談にいらしてください。
補気で元気なお肌に!
気が不足していると、皮膚のバリア力も低下して、皮膚トラブルを起こしやすくなります。
気の不足は必要以上に汗をかきすぎる原因にも。
気を補って強い皮膚を作っていきましょう。
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