血管が増える?
肩こりや四十肩五十肩、ひざや関節の痛みが長年続いている原因のひとつとして、病的血管(異常血管)の残存があります。
人の身体は、何かしらの衝撃を受けた時や炎症などのきっかけで、通常の血管から枝分かれして、新しい血管を作ることがあります。
また、血管と神経は密接な相互関係(血管神経ワイヤリング)があり、血管が増えると神経も増えます。
通常は、こうした異常な血管は自然消失する流れになっていますが、加齢などによって自然に消失しない場合があります。
病的血管(異常血管)と同時に増えた神経もそのまま残り、なかなか改善できない肩の痛み、ひざや関節の痛みの原因となります。
病的血管(異常血管)ができる要因
衝撃を受けた時
緊張や姿勢が悪く炎症が起こった時
血糖値が高く血管壁が炎症を起こしている時
肩をぶつける、ひざをぶつける、といったちょっとした衝撃を受けた時や、緊張が長く続いたり姿勢が悪いことで炎症が起こった時、また、血糖値が高い方にも病的血管(異常血管)がみられることがあります。
血糖値が高い方は、血液中の余分な糖分と体内のたんぱく質や脂質が結びつく糖化などを招いて血管壁に炎症をおこしやすくなっています。
病的血管(異常血管)がなぜ痛みの原因になるのか、それは
(1)血管と同時に増えた神経により痛みを感じやすくなるため
(2)病的血管が炎症細胞を増やすため
(3)病的血管によって正常な血管への酸素不足が起こり乳酸などが増えるため
といったことが挙げられます。
まずは自分の痛みが病的血管(異常血管)によるものかどうかをセルフチェックしてみましょう。
四六時中、睡眠中もずっと痛い
チクチクする痛み、ズキズキ、ジンジンする痛みである
痛みが三カ月以上続いている
入浴後や冷えた時、また、動きはじめが特に痛い
上記4つのうち1つでも当てはまれば、可能性があります。
病的血管(異常血管)はどうやって消す?
血管と神経は密接な相互関係(血管神経ワイヤリング)がある、とお伝えしましたが、血管は神経の支配下にあり、神経は血管からの酸素供給がないと存在できません。
単純にいえば、病的血管への酸素の供給をとめてしまえば消失する、ということになります。
カテーテルなどによる施術や光線療法のほか、正常な血管の血流を良くする、血管壁を丈夫にして血液量を増やす、といったことが望まれます。
病的血管(異常血管)を減らす、予防する
病的血管(異常血管)ができやすい、自然消失しにくい方は、病院で一度きれいに消失しても、生活習慣を改善しないとまた生成する可能性が大いにあります。
中医学では、人は血管から老いるといわれ、血管をしなやかに丈夫にしておくことが、あらゆる病を未然に防ぐ大切な方法になります。
その為には補血(ほけつ)、養血(ようけつ)、活血(かっけつ)がとても大切です。
まずは足りない血を補い、良い血を養うちからをつけて、その血を身体のすみずみに行きわたらせる、毎日の食事で足りない分を漢方薬やオリエンタルハーブがサポートします。
そして、やはり食事は腹七分、一日30分~1時間くらいの有酸素運動をこころがけましょう。
お一人お一人に合わせて最善の方法をご提案いたします。
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